11月4日
お昼のフライトで成田→パリ→ニースへ
途中乗り継ぎのパリ・シャルルドゴール空港にて
入国手続きがいい加減だった。記入した入国カードを渡してパスポートを見せながら通過するだけ。係の人は「ニッポンジンオーケー」と言って入国カードを見もしない。パスポートへのスタンプもなし。
到着は夜8時ごろ。長時間のフライトの疲れでただ眠るのみ。
11月5日
素晴らしい晴天。朝食後、集合時間までの間にちょっとお散歩。
ニースの海は美しい。結構寒いのに泳いでいる老夫婦に驚く。
集合後バスでぐるっとニースの旧市街をひとまわり。
その後朝市へ。朝市はキロいくらの量り売りである。後で部屋で食べようとぶどうを購入。
それから、バスにてお金持ちがいっぱいいるらしいシミエ地区というところに移動。
ローマ遺跡やら教会やらを散策して公園でしばしくつろぐ。公園からの景色はまた絶景。何とも時がゆっくり流れている感じだ。
犬を連れている人がやたら多い。ちょっと高級そうな犬ばかりである。
その後シャガール美術館にて不気味な絵を鑑賞して、午前の部終了。
午後は自由行動であるが、エズ村・ニースへの半日オプショナルツアーを入れた。
近場のカフェにて昼食をとって、いざ出発。
エズ村は山の上につくられた集落であるがこれがまた絶景。
モナコの街並みには優雅さを感じた。F1のヘアピンコーナーも発見。
夜にバスの運転手がすすめていた魚介類を食べられるカフェにて夕食をとる。こちらの名物生ガキなどを食べたがあまり手を加えずに出されるその料理は磯の味そのもの。良く言えば素材そのものを楽しめるということになるが私の口にはあまり合わなかった。
11月6日
前日とはうって変わってどしゃぶりの雨。バスにてカンヌ映画祭の会場に立ち寄ってエクサンプロバンスへと向かっていく予定であったが高速道路のカンヌの出口が大渋滞。ほとんど動かない。このままではその後の予定に支障が出るということでカンヌに立ち寄るのを断念してそのままエクサンプロバンスへ。どうやら途中の道路が集中豪雨で通行止めになっていたらしい。
セザンヌのアトリエを見学後。エクサンプロバンスの旧市街を散策しながら昼食のレストランへと向かう。このころには雨もやんでいた。レストランへ向かう途中リュックを背負った彼女が後ろから少女のスリ2人組にマークされる。怪しい気配を感じて両替所に逃れて事なきを得たが、同じツアーに参加していたおばさん3人組の1人がそのスリにやられた。しかしおばさんパワーはすごい。追っかけていって2人をつかまえ日本語でたたみかけてとられたパスポートを取り返したのだった。昼食はその話題で盛り上がった。
昼食後、岩山につくられた街、レボーへと向かう。石畳の路地は美しい。
ドーテの風車小屋、ゴッホの跳ね橋を見学してアルルのホテルに到着。ホテルに着く直前からまた雨が降ってきた。
アルルは結構お店も少ないこじんまりした感じのところで、本来夕食は各自自由なのであるがガイドさんが気をきかせてくれて希望者のレストランを予約して連れて行ってくれた。船を形どったような内装のこじんまりしたいい感じのレストランで、さほど高くはないがとてもおいしかった。このレストランがもし住んでいるとこの近くにあったら頻繁に利用していたかもしれない。
しかしアルルのホテルは最悪だった。部屋は汚いしシャワーの調子がイマイチだし。シャワーカーテンすら無いし。ニースのホテルも良くなかったがここにくらべればずっとましだ。まあ手ごろなツアーなんてこんなものだろう。
11月7日
天気が良かったので朝食後集合までの間にちょっとお散歩。ヨーロッパの石畳の路地はやっぱり風情がある。
集合してから旧市街を散策した。ゴッホの療養した病院、ゴッホの通った?カフェ、円形コロシアム、教会などを見学。円形コロシアムは迫力満点だ。
それからバスに乗り込みローマ人が築いた導水路ポンデュガールへ。大昔に数十kmにもわたってこんなものを築いたローマ人はたいしたもんだと思った。橋の上からの風景が絶景で、紅葉を楽しむこともできた。ただすごく寒かった。
その後、田舎の農家がやっているレストランにて食事。外にはいろんな動物がいっぱいいて、レストランから窓の外でがダチョウがこっちを見ているという何とものどかなところであった。ボリューム満点で美味で満足、満足。
それから一旦アヴィニヨンのホテルにチェックインしてからホテルのすぐ横にある法王庁を見学。一時期ローマ法王が何代か住んでいたところらしい。
2時過ぎまでゆっくりたっぷりと昼食をとっていたため夜はさほどお腹も空かず、近くのスーパーにてワインとちょっとしたつまみと果物を買ってきて済ませた。
アヴィニヨンのホテルは豪華ではないがすごくきれいでこれなら納得という感じだった。窓からの景色も素晴らしい。
11月8日
TGVにてパリへ移動。パリは寒い。そしてやはり都会であるのでこれまで旅をしてきたところとは雰囲気が大分変わる。到着してすぐノートルダム寺院にほど近いカフェにて昼食。何とも狭苦しい席であった。やはり都会にはゆとりがないのか。
昼食後ノートルダム寺院を見学。ミレニアムという特別な年で中でガイドができないからそれぞれ中を見学してくださいと言われる。そんなにおごそかなのかと中に入れば確かに静かであったがみんなフラッシュをばしばしたいて写真を撮りまくっている。いいのだろうか。
それからバスでコンコルド広場やら凱旋門やらをぐるぐる車窓から見学してエッフェル塔(が見える写真スポット)にて写真タイム。2000年の電飾がほどこされていてこの年ならではのエッフェル塔の写真が撮れた。
11月9日
この日は1日自由行動。
午前中はベルサイユ宮殿のオプショナルツアー。もともとルーブル宮殿(現ルーブル美術館)に住んでいたルイ14世が身の危険を感じて郊外に移り住むために建てたものらしい。中のシャンデリア、じゅうたん、ベッドなどどれもこれも豪華なものだらけであった。
午後はシャンゼリゼ通りにてぶらぶらショッピング。
そして夜は最後のしめに予約した三ツ星レストランにて食事。ほんとはちゃんとしたかっこで入るべきものなのだろうが持ってないものは仕方がない。ちょっとシェフに渋い顔をされながら中に入った。ワイン、前菜、メイン、デザート、コーヒーのコースだ。量が多くて最後のほうはちょっと苦しくなった。
11月10日
パリ・シャルルドゴール空港から成田へ。空港の免税カウンターに長蛇の列。そのほとんどはブランドの紙袋を抱えた日本人である。不景気だと言ってもやはり日本人は金持ちなんだと感じた。
さて、我々が再びヨーロッパの地に足を踏み入れることはあるのだろうか。