Book And Movie Review --------------------------------------------- |
会話本、一期一会、写真集、フォーチュン誌 |
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■人と話すっつうのは難しいもんよ■
本屋でふと目にとまった本がありました。円滑な人間関係を築く上での正しいお話の仕方、様々な状況設定に応じた対処法など完璧過ぎます。 あれだけお話好きの人種でも会話に不安があるとは。サイキックパワーやカルト教団信仰者などが存在するのもこれまた意外です。 Difficult Conversations - Bruce Patton, Sheila Heen, Douglas
Stone
■一期一会■ One meets another only once in a life time.
■写真集■ An American Century Of Photography - The Hallmark Photographic Collection "Fox Games"
■侮れない女性パワー■ ちょっと古い記事ですが、日本のリクルート社長やアートコーポレーション社長も掲載されていました。以下の抜粋は、アメリカビジネス界で活躍する女性社長等の名言です。 Fortune - http://www.fortune.com
One big reason American woman have progressed faster is the relatively long history of affair mative action and equal opportunity laws. Still have a tendency to act like "good girls" and not aggressively network or seek promotion. that woman's worst sin is groupthink. "You should be a nice girl", "You ought to fit in!", "You should find a female mentor." What a colossal waste of time. |
Clint Eastwood "True Crime" |
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映画プレビューで紹介されていたこの作品、それを見たと同時に、映画館へと足が向いた。予てから、私が関心ある人種差別問題を含んだ内容で、全体的にはサスペンスタッチ。 クリントイーストウッド、今回の作品はディレクターとして21作品、プロデューサーとしては12作品目になる。 自らが演じる役は、かつてニューヨークタイムスで敏腕家として知られ、アル中が原因でウェストコーストトリビューンへ左遷された事件調査レポーター。 激務とアル中、女にだらしないということで、家族や会社から見放される彼。だが長年培った、記者としての嗅覚には、確かなものがあった。 12時間内に、死刑囚フランクビーチャムの無実を証明する物的証拠を得ない限りは、死刑執行されるという条件下、彼はフランクが無実であると信じ、自分の解雇危機すら忘れ、ただひたすら真実を追求する。 フランクと妻子との最期の面会。娘は無邪気に父親へ自分の描いた絵を見せ、「明日ぜったい家に帰って来てよね」と何度もせがむ。 無実を訴え、それをずっと信じ続けてきた妻との抱擁。だが過酷にも、時は刻一刻と死刑執行へと向う。 執行の時間がやって来た。片腕ずつ静脈針が打たれ、その模様は記者と妻に披露される。何とも残酷なシーンだ。点滴が一滴落ちる毎に眠りの世界へと誘われるフランク。 だが実際の死刑執行が、そのような安楽死へと導かれるものだろうか? 全米では既に500名ほどが死刑執行にかけられている。その内容は絞首刑、銃殺刑、電気ショック、薬物による致死、そしてガス室での執行など。 死刑執行員、神父、タレコミ通行人、全てが白人。「真実ならば、神は私を見捨てない」と信じるフランクを嘲笑う神父。彼の冷え切った表情は、脳裏に焼き付いた。 私以外の観客10名弱は、皆白人。死刑囚と家族の、最期の面談シーンに涙することもなく、むしろ迫害シーンなどで薄気味悪い笑い声をあげていたあたり、まだまだ人種差別は根強いものがあるのだと改めて感じた。 最終シーンの内容は伏せておくとして、映画の見所は他にもある。音楽好き、特にジャズファンにはオススメの選曲がなされている。軽いBGM、街の風景に溶け込んだメロディ、エンディングの女性ボーカルは聞き覚えある切ない響き。 感動よりヘビーな印象が残る、男性向け作品。だが洒落た大人のテイストも、熟れていい。 |
Street Fare |
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Philip Lorca diCorciaの写真集は、いろいろな国で、街を行き交う人々を写し出している。
"Tokyo 98"、東京の交差点での作品。携帯片手にデート中のカップルや、横断中の若者等、ファッションは60年代の復活、彼氏は長髪で体の線が細く、彼女は編み上げサンダルにフレアのミニスカ。 心なしか写真の日本人全てに「生気」がない。笑っているが、無気力。背筋は曲がり、若いが老けて見える。夢も希望もない、そんな感じすら見受けられた。 彼は作品に、日本の時局を諷刺したのだろうか? |
パッチアダムス |
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日本でも3月公開予定、ロビンウィリアムス主演映画を鑑賞。平日は客もまばら、僅かに10数名足らずである。全米興業ナンバー1の作品も、初公開から2週間もするとこの有様。
昨年の6月、作品の最終ロケ地、UNC(University of North Carolina)では大掛かりな撮影がなされていた。私は毎日すぐ傍の教室へ通っていたので、ロケの断片はちょくちょく拝見。 この映画は、実話に基づいた作品。医師パッチアダムス氏は、現在ヴァージニア州で無料診療所を開業されておられる。氏のモットーとするユーモアのセンスとヒーリング効果で、今まで多くの患者が癒されてきた。 笑いあり、情熱を抱き医療に取り組むシリアスな場面あり、そして何より人として最も大切な「愛情」、これらを見事にロビンウィリアムスが好演。 彼は「レナードの朝」でも、医師役を経験。そして「グッドウィルハンティング」では、アカデミー賞助演男優賞を受賞。昨年2月にノースカロライナ州でロケが開始された折には、4回目のオスカー賞ノミネートも受けていた。 またこの映画では、ノースカロライナ州に住んでいた人には懐かしい場面が度々登場する。 見覚えある壮大なパノラマビューの山岳地帯、これはアッシュビル。他にビルトモアエステートの一部も使用されていたらしい。何よりUNCキャンパスは、クラシカルで由緒ある雰囲気が醸し出されている。 毎日当たり前のようにして通っていた道も、こうやって映画で観ると、「遠い日の灯火」であることに気付く。朝も昼も夜もその辺りを通っていたというのに、今では「記憶の中の一齣」。 だが上映中、チャペルヒルでの日常を思い出し、最近問われる「真の医療」とは何か、またアメリカでこの作品が1位になった理由は何か?を考えさせられ、充足感を覚えた。 |
Architect Shigeru Uchida |
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Barnes&Noblesにて、内田繁氏の建築デザインの本を発見。
アメリカの田舎で日本人の作品にお目にかかる機会はごく稀。正直言って彼がどれ程の人物か、その本を見つけるまでは全く知らなかった。 ホテル・イル・パラッツオは福岡の街を一変させた89年の作品。東京ではアサヒビールゲストルーム、青山見本帖、ミス・アシダ(銀座)等が有名。きっと気付かぬうち彼の作品に目を触れた人は多いはず。それ程彼の作品は至る所に定着しているのだ。 私のお気に入りは、佐賀の老舗和菓子店”北島”。子供の頃から佐賀に行く機会が多かった為、実に馴染み深い。またデザイン一新後の北島のお菓子は上品で美味。微妙な色合いの和菓子を活かすような内田氏のデザインがそこにも遺憾なく発揮されていた。 「受庵、行庵、想庵」は93年、斬新なデザインの茶室として話題を呼んだ。外観キューブ状の3つの茶室、そして三日月とが調和した写真は幽玄なる世界。その根底にあるものは、「一期一会」。 『10万人に売れる作品を造ろうとするより、1人のためにあれこれ想像しながら造る。デザインの神髄は恋愛にあるのかも知れない。』、とは内田氏の作成ポリシー。 |
長崎原爆記 |
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故秋月辰一郎博士の著書『長崎原爆記』には、いま私が興味を持っている、現代の栄養障害に通ずる内容が記されてあった。
以下著書より一部抜粋
「放射線宿酔」と呼ばれる、レントゲンを受けた後に起ることがある全身の倦怠や頭痛等の症状には、体験上、生理食塩水より少し多めの塩分を含んだ水を飲むとよいということをとっさに思い出し、原爆の放射能から体をガードするには、塩分が有効であることを推理したのだ。塩のナトリウムイオンは造血細胞に活力を与えるという、彼自身の食養医学によってである。 食養医学の御陰で、彼の周囲では原爆による後遺症がなかったという。また彼は糖分摂取を禁止、これは血液の精製を妨げるとの理由から。 現代は糖分、300数種類もの認可食品化学物質、アメリカからの栄養剤主体スタイル、ジャンクフードのオンパレード。食品、化学、製薬、工業、医学が渾然一体となり、消費者の選択能力を麻痺させる。 健康ブームはひとつのファッション。秋月博士の提唱した基本的な理論など、瞬くも消えて無くなりゆくのか? 万物は元来、海から産まれ出でた。人類も然り、だが今の世の中にあっては、1年間に4Kgもの化学物質を摂る人類が一度絶滅しない限り、元へ戻るということなど有り得ない。 |
僕の見た中流のアメリカ人 |
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著者は黒人文化の研究家。アメリカ南部の話題に触れた内容が多く、サウスカロライナ州やアトランタ、ワシントン等での体験談は共感を覚えた部分も。日本人が毛嫌いする黒人街に居住した体験談は、ノースカロライナ州で見た光景を思い出させる。
→北村崇郎、草思社 |
Troubleshoothing 2nd Edition |
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PC NOVICE/ SMART COMPUTING TROUBLESHOOTING, 2ND EDITION
SPRING 1999 $9.95
不安解消にはもってこいの、パソコンお助けマニュアル。比較的やさしい英文での説明は的確な回答が得られる筈。だが、私如きの知識では理解到達には至らなかった。。。 |
ミネソタ州地元紙の記事 |
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赤色部分は私のコメントです
人が一生のうちで摂取する食料はおよそ6万ポンドで象6頭分に相当する!
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