SDガンダム
GGENERATION

デジボードミッション



バンダイ
プレイ人数1〜2人
説明書18ページ
プレイ時間30分以下(ベーシックゲーム時)
2000年中旬発売
購入価格6797円

ゲーム紹介


でましたガンダムです!ガンダムのボードゲームです!ガンダムと言ったら販売元はバンダイに決まりです!ファミコン・スーパーファミコン全盛時にアニメ・マンガ等の版権モノを片っ端からゲーム化しそのほとんどがクソゲーだったあのバンダイです!もちろんその版権モノにはガンダムが含まれますがファミコン「SDガンダムガチャポン戦士スクランブルウォーズ」スーパーファミコン「クロスディメンション0079」以外は全てハズしてくれたあのバンダイです!セガサターン「機動戦士ガンダム外伝シリーズ」あたりから以前の悪行を悔い改めたかのように傑作ゲームを連発し「ギレンの野望」でガンダムマニアを唸らせたかと思えば「GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH」で実写とCGでアドベンチャーゲームなんぞをオール外国人キャストでよせばいいのにやらかしたためサポートセンターに「ガンダムが最後まででこないんですけれど?」「シャアがでてこないんですが?」等の質問の電話が殺到しサポートの答えを聞く度に「え!あのカッコワルイメカ(あのデブ)がそうなの?」と呆然とさせたりしてくれてなかなか安心できないのですが、そんなバンダイが2000年にガンダムのボードゲームを出していたのです、これはもう買うしかないでしょう!そんなわけで買いました!イェ〜!

それでは箱を見てみましょう、普通この手のゲームにはタイトル以外に煽り文句が付くものなのですがこのゲームは「ここから新たな伝説が始まる・・・新世紀のフィギュア・シュミレーションバトル!」そうです本作はコマが3Dフィギュアなのです!そしてそれは今を遡ること18年前にやはりバンダイから販売されていたボードシュミレーションゲーム「GAME FOR ADULT機動戦士ガンダム」又は「SCALE MSミニチュアコレクションシミュレーション」のコマがプラモで出来ていた伝統を踏習していた正当なる後継者の証なのです!ちなみに「GAME FOR ADULT機動戦士ガンダム」のコマはプラモなので接着剤で組み立てたあげくに色を塗装しないと白一色のコマがずらりと並び何がなんだかわからなくなるようなヤツだったのでコマを作った時点で精魂が尽き果てゲームまでする気力がおきないという、ゲーム自体の出来がいいかげんだったのを知っている私としてはそれはそれで幸せだったのではないのかと思ったものですが・・・ちなみに私はプラモを作ってなおかつゲームをする気力もある人間だったのですが遊んでいるうちにコマがバラバラになってしまいシオシオに・・・昔話が長くなりましたね話をもどしましょう。さすがに今やガチャポンですら組み立て塗装済みが当たり前の昨今当然このゲームのコマは購入時点で既に組み立て塗装済みです、かつて「GAME FOR ADULT機動戦士ガンダム」を購入したがコマの組み立てだけで飽きてしまったというあなた!時代は移り変るのです!

箱にはゲームのタイトルの他にゲームの実物写真とSDガンダムが7体程描かれたイラストがあるので、「SD武者ガンダム」あたりが大好きだった世代には妙に期待させ、ファーストガンダム直撃世代の我々は不安に駆られてしまいますが同梱されているフィギュアはガンダム(ファースト)・ガンキャノン・ガンタンク・ジム・ジオング・ゲルググ・ドム・グフとほとんどファーストシリーズのMSばかりで安心できます、と思ったのですが・・・え〜っと「ザク」がはいっていないんですが?どうゆうことなんでしょうかバンダイ様、ザクの版権だけは別で取れなかったのでしょうか?納得いかないのでこの件について問いたい、問い詰めたい、小一時間ほど問い詰めたいのですがそんな事をしていると話が先に進まなくなるので今回は勘弁してあげますが・・・ふざけんなよゴルァ!しかしさすがバンダイ様!どうしてもザクが使いたいというジークジオンな方のために「ブースターセット」なる追加ユニットセットの中にザクをわざわざ入れて別売りしてくれちゃったりしてくれてます、ええそうです、私は買いましたザクが無いと片手落ちな気がしたから買わざるえないのです、ありがとうバンダイ!

それではマップにいきましょう、プラスチック製の10cmぐらいはあろう分厚くゴツイ箱みたいなモノの上部にくっついているハードすぎるハードマップマップには六角形のマス目(ヘックス)39マスで形成されていてシュミレーションゲーム世代のおじさん達を感激させます。よくみると箱には「企画協力:ホビージャパン」の文字が!かつて米国アバロンヒル社・SPI社・GDW社等のシュミレーションボードゲームの輸入を一手にひきうけていいかげんな和訳の日本語解説書を付けて販売し一瞬だけムーブメントを起こしかけたシュミレーションゲームブームを仕掛け、ブームが過ぎるとボードシュミレーションからとっとと手を引き(残された我々はたまったもんじゃありませんでしたが)テーブルRPGとトレーディングカードゲームを販売しまくって儲けたあのホビージャパンが企画協力しているのです。ホビージャパンとバンダイこの2社はかつてホビージャパン社が発行していたシュミレーションゲーム専門誌「TACTIS」創刊号でバンダイの発売したシュミレーションゲーム「連合艦隊」をボッコボコに酷評し(それはもう端から見ててもやりすぎな感じのするぐらいでした)それ以来ギクシャクとした関係を続け、後にバンダイが独自に模型専門誌「Bクラブ」を創刊し老舗の模型専門誌「HobbyJapan」に対立するまでに関係が悪化していったとかいう噂がたつほどだったのですが、その2社が手を組んだまさに夢のタッグ模型会のB・I砲が誕生したのです、これはもう期待せざるえません!

マップの脇には液晶ディスプレイが2つと操作系等のボタンのいくつかが一緒にくっついていて、まるで18年ぐらい前にエポックがだしていたピコピコシュミレーションゲーム「戦いの勝敗は電子が判定!!」の「EWEシリーズ」を思い出さずにはいられません、ちなみにEWEとはエポック・ウォーゲーム・エレクトリックス(EPOCH WARGAME ELECTRONIC)の略称だそうです今まで知りませんでした申し訳ございません。まあ電子が判定と言ってもサイコロの代わりにLEDが点滅するルーレットみたいなものだったEWEから18年このデジボードでは移動範囲の表示・戦闘結果の表示・ユニットの性能等の情報を表示してしまうらしいのです!技術の進歩は我々の予想を遙かに超えたレベルで進んでいるようでして大阪万博でのロボット「太郎くん」が遠隔操作でカメラで写真を撮ってくれるだけだったのが今や自律して二足歩行する「先行者」が現われるように本ゲームもEWEを遙かに凌駕する技術革新ぶりです、スゲエ!

それではユニット(コマ)にいってみましょう。既に述べたようにこのゲームのユニットは3Dフィギュアで出来ていまして戦闘力だの防御力だのの数字はフィギュアの下にある土台にシールで貼り付けられています、ゲーム中に参照するのにはちょっと見えずらい位置にありますがそこはそれ例の技術革新というヤツで液晶ディスプレイの脇についてる「アナライズボタン」を押してからユニットを軽くボードに押しつけるだけでそのユニットの性能が液晶ディスプレイに表示させることができるので問題はないらしいのですがユニットを手にとって数値を確認したほうが遙かに早く、実際ゲームを始めるとほとんど使うことはないでしょう。

さてユニットに表記されているファクターは
@移動範囲
AHP(体力)値
BAT(攻撃)値
CDF(防御)値
D地形属性
の5つがあります、ざっと見て@〜Cまでは主人公メカであるガンダムが強いという設定どうりの値で納得できますがDの地形属性に関しては納得いかない設定がなされています、地形属性には「陸」「宇宙」「海」の3つのうちのどれかひとつが割り当てられるのですが「ドム」の地形属性はなぜか「海」です、「ドム」はどう考えても「陸」百歩譲ってバーニアを搭載したリックドムということも考えられますがそれなら「宇宙」です、ジオン海軍マッドアングラー隊がフラナガン機関直属の特権で水中用ドムを開発していたのでしょうか?それともバンダイがプラモを売るためだけに企画した後付で無茶な設定のMSが満載の「MSVシリーズ」に水中用ドムがあったのでしょうか?いずれにせよフィギュアを見る限りでは普通の「ドム」にしかみえませんが・・・いやこれ以上詮索すると話が進まなくなるのでやめておきましょう

そういえばゲームの内容全然説明していませんでしたね、基本的にMSユニット4体とベース(基地)ユニット1体を使って相手のリーダーユニット(MSユニットの中から任意に選ばれる1ユニット)を先に退場(破壊)させたほうが勝利です。そうそうベース(基地)ユニットについて説明しておりませんでした、ベースユニットは味方MSユニットのHP(ヒットポイント)回復と3ターン毎にMSユニットの移動を倍加させたり戦闘力をアップさせたりとユニット自体は移動も戦闘もできないでくの坊ですが大変使い勝手のあるユニットです大事に使いましょう。

それではゲームの流れにいきましょう、液晶ディスプレイ(以下デジボード君と呼称)の指示にしたがってユニットの配置を終了するとデジボードが勝手に先攻後攻を判定し手番が回ってくると「オラッ!テメーノバンダヨハヤクシロヤ!」なんぞと催促してきますが怒らず指示にしたがってください。まず先攻側がMSユニット1体を移動させ移動先に隣接する敵ユニットがあれば戦闘を解決して(必ずしも戦闘しなくてもいい所謂メイアタックです)自分の手順は終了です、次は相手がまたMSユニット1体を移動>戦闘させ1ターンが終了します、ええそうです1ターンに移動できるのは1ユニットだけです、もちろん戦闘できるのも移動した1ユニットのみ。移動しないユニットはいくら敵ユニットが隣接していようが戦闘できません。ええ、いやな予感がしてきたでしょ?私もです。

さて移動ですが各ユニットに移動範囲が設定されているのは前述しましたが、その移動範囲は1〜3みたいな数字で表されているわけではございません、このゲームのユニットは自分の手順に基本的に隣りのマス1マスしか移動できません。それではこの移動範囲とは何なのかといいますユニットの移動できる方向です、マス目が6角形のヘックスですから進行方向は6方向、ガンダム(ファースト)・ジオングがどの方向にでも移動できますが、ガンキャノン・ゲルググは右後方・左後方には進めません、ガンタンク・ドムは前と後ろに進めません、グフ・ドムは前・右後方・左後方には進めません、さらにボール・マゼラアタックになると前・後にしか進めず変なところに配置したらそれで終わりのようなユニットまで存在します。将棋の香りがしてきてちょっと呆然としませんでしたか?え、旋回によるユニットの向き(右前方に移動すればユニットの向きも右前方を向くとかいうヤツ)?ええ、私も最初はそういう観念があるのかなと期待したんですが全くありませんでした、盤の上でいくらユニットの向きを変えて配置してもデジボード君はそんなモノ考慮してくれません、常に相手盤端の方向を向いている状態で移動範囲を教えてくれます。移動できない方向にユニットを進めると「ブッブーッエラーッ!」という音とともに液晶に「エラーイドウデキマセン」の表示がいっそう腹立たせます。ちなみに説明書には図解で「相手盤端方向」と表記すべきところを「進行方向」という表記がなされていて、さも「旋回による向き」が考慮されてるかのような書き方で混乱させてくれます、さすがいい加減な説明書でゲーマーを混乱させたホビージャパンの企画協力です期待を裏切りません最高です!
そうそう、ユニットが3Dフィギュアなので当然スタック(重ね置き)は禁止です、敵同士だろうが味方同士だろうが国籍が同じだろうが師団が同じだろうが禁止です。ついでにいわせればZOC(ゾーンオブコントロール・支配地域)効果もありません、移動範囲内で移動先にユニットが無い限り関係なく移動できます。
また移動したMSユニットがベース(基地)ユニットに隣接しているとHP(ヒットポイント)が回復します、回復するHP数はベースユニットのHPの1/10です(ベースの初期HPは200なので初期状態では20回復)もちろん移動していないユニットは何ターン隣接していようともHPは回復しません。
またゲーム盤上にベース(基地)ユニットが存在してる場合移動距離を倍加できるジャンプアイテムを使うことができます、通常は隣接するヘックス(マス)にしか移動できないユニットがジャンプアイテムを使用すると2ヘックス(マス)移動できるようになりますが一度使用すると次回まで3ターンの間使用できません、なかなか使いどころが難しいです。

さあ、みなさんお待ちかねの戦闘です。戦闘結果はデジボード君が勝手に計算してくれるので「大変難しい計算式」で戦闘結果を判定していると思いましたが

攻撃側のAT(攻撃値)ー防御側のDT(防御値)=防御側の減少HP

とゆう大変簡単な計算で求められることが判明いたしまして、別にコンピューターに計算してもらうような必要が全く無い気がしますが・・・いやそんなことはありません!AT(攻撃値)DF(防御値)は条件によって変化するのです、やはりコンピュータで計算してもらわないといけません!ちなみにAT・DFの増加条件は
@一度相手盤端2ヘックスに侵入したユニット          AT+8
A地形効果が得られるユニット                   AT+20%
B防御ユニットに隣接する攻撃側ユニット1個につき      AT+4
C防御ユニットに隣接する防御側ユニット1個につき      DF+4
・・・やはりコンピュータは必要なさそうなんですが
@はゲームを流動的に動かす工夫のひとつだと思いたいのです、そう思うことにしました、ええ、決して将棋の「成金」なんか想像しません。
Aの地形効果というのは「都市にいれば防御力2倍」「河を挟んで攻撃すると防御力2倍」というのをすぐ思いつく私のような人間には結構ショックを受けるようなヤツでして・・・5ターン毎にですがターンの始めに「海」「陸」「宇宙」の文字が突然液晶ディスプレイに表示されるのですが・・・ええ、そうですこの地形と同じ地形属性を持つユニット全てがマップのどこにいようと地形効果を得られるのです、ちなみに各地形属性をもつユニットは別売りのブースターセットのユニットを含めると「陸」14ユニット「宇宙」6ユニット「海」2ユニットかなり極端すぎますが、まあこれもゲームを流動させる手だと思うのですが・・・どうでしょう?

また上記の他にベース(基地)ユニットが存在している場合5ターンに一度毎にしか使えませんがMSユニットのAT値を2倍にする極悪極まりない「パワーアイテム」と呼ばれる攻撃ができます。はっきりいって強烈すぎます、このゲームの肝はここだと言い切ってしまってもいいでしょう、この「パワーアイテム」をいかに使いこなすかが勝負を決するといっても過言ではありません。

さて、さっきから私は「コンピュータはいらない」なんぞとクサしていましたが実は必要な事が判明しました。時々ですが戦闘結果が出る前に「エスケープ」という表示が防御側ディスプレイに現われ「エスケープするかどうか」を聞いてくることがあります、そんなときは迷わず「見える・・・私にも見えるぞ!ララァ」なんぞといいながら「エスケープする」を選択してください、HPは10減りますが戦闘が回避できます、普通に攻撃されれば10以上のダメージを受けるのが普通のこのゲーム、エスケープしたほうが絶対得です。このエスケープの出現は乱数で決められているらしく、さすがにこれは人に任せるともめそうなので必要です。

あ、戦闘結果の出し方を見てもらったら当然わかると思いますが、このゲーム攻撃側には絶対被害がでませんからメイアタックですが攻撃できる場合はどんどん攻撃しましょうそのほうが得です。

さて戦闘の結果HPが減少して0になった場合そのユニットは「退場」になります、「破壊」ではありませんし「壊滅」でもありません「退場」です。なぜ「退場」かと言いますと・・・ユニットが復帰してくるからです「退場」して10ターン後には退場したユニットがゲームに「復帰」してきます、これ基本ゲームでやっている間にはユニット数が各軍4個と少ないからそれほど起こることは無いのですが別売りユニットを買ってきて各軍8個までになると結構頻繁に復帰してきて終わらなくなります、はっきり言ってゲームをながびかせるだけのいらないルールですが、一応ターン数の制限とか(10〜30ターンの間)、1ターンあたりの制限時間(10〜30秒の間)を設定できたりするんで、まあうまいこと設定してもらえばそんなに問題になることはありません。

またこのゲームは「1人ゲーム」モードが存在し、ユニットの配置こそ自分でしなければなりませんが、後はデジボード君(コンピュータ)が相手をしてくれたりします。デジボード君はそんなに強いわけでもないので多少不満はありますがそのあたりはデジボード君にハンデつけてあげればそれなりに遊べるようになるでしょう。

以上ボロクソに言ってみましたが、それほど難しいルールもなく、例え頭の悪いガキンチョでもデジボード君の指示に従っていけば正しいルールで遊べますし、ソロプレイもデジボード君はそんなに強く無いのですがそこそこできますし、時間もそれなりにおさまりお手軽感もそれなりにあります、まあ値段は少々高いのですが良くできているのでは無いのでしょうか。将棋とシュミレーションとガンダムとコンピュータの闇鍋そんな感じのゲームです。



評価

評価した人 評価(5段階) コメント
阪灘慧紋 ☆☆☆☆ いや、本当は☆3つの評価だったんだけど別売りのユニットセット「ブースターパック」3種類(各980円)を買ってしまった関係でつい・・・(^^;
知人M ☆☆☆ 高い
知人K ☆☆☆☆ そうね


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